塗装工事の内容

塗装をする前に、塗装面の汚れを除去し綺麗に整えていく工程のことを下地調整といいます。

下地調整を怠るとどんなにいい塗料を使用しても、塗料の性能が十分に発揮されなくなるため、 抜けや漏れがないか細心の注意を払いながら作業をしていきます。

具体的な作業としては、クラックの下地処理、脆弱塗膜の剥離、パターン補修、シーリング処理、樹脂モルタル充填、エポキシ樹脂注入など、 住宅の状態を見ながら必要な処理を行っていきます。

屋根や外壁の表面にある古い塗膜やカビ、コケ、汚れ、チョーキングの粉など外壁表面の様々な汚れをまとめて落とす作業を高圧洗浄と言います。

外壁塗装工事に必要な高圧洗浄機は100～150㎏／c㎡の非常に強い圧力によって噴射されるため、 汚れを洗い落とすためというよりも、旧塗膜などをまとめて削り落とす目的で作業を行います。

高圧洗浄後は24時間〜48時間程度乾燥させ、後の塗り工程に影響がでないように確実に乾かせます。

下塗り作業とは高圧洗浄や、脆弱塗膜の剥離作業などの下地処理を終えた後に最初に塗料を塗る作業工程です。

下塗り塗料にはシーラー、浸透性シーラー、フィラー、微弾性フィラーなどがあり、 中塗り・上塗り塗料との密着をよくする、下地を強化する、下地を調整して滑らかな表面を作る、塗膜に弾性機能を持たせる、 などの役割があります。

下塗りは以降の中塗り・上塗りが成功するかどうか、長持ちする塗装となるかどうかを左右する重要な工程です。

下塗りと上塗りとの中間に塗りつける層のことを中塗りと言います。

上塗り材の補強や平滑な下地を作ることが目的としており、一般的には上塗りと同じ塗料を使用します。

中塗りを行うことで塗膜に厚みを持たせることができ、塗料の機能を長持ちさせる効果があります。

上塗りでは中塗りと同じ塗料を使い、ムラを無くしつつ塗膜に厚みをつけていく最終工程になります。

上塗り工程を終えることにより、下地材を適切に保護し美観的にも美しい外壁・屋根に完成します。

家全体に均一に塗るということは非常に難易度が高く、美しい仕上がりにするためにプロの技術が問われる工程です。